BLACK STALKER

BLACK JACK SNIPER(黒鯛師) 研鑽!

心に残る一匹・・・

長年釣りをしていると幾多の忘れられない奴との出会いがあり、先日もそんな奴が現れたのは大爆釣

した翌日の七防のことでした・・・

この日も朝一番からアタリっぱなしで、すぐに二桁を越えて腕は疲労感で一杯!

そうこうしている内にゴミと一緒にやって来た水潮が上潮をすべらせはじめます。

落ち着かない目印では下潮も読めず際キープも困難でアタリは激減、そこで目印をサイズダウン

し、手持ちで一番細い0.8号のハリスに変更して釣りを再開、落ち着きを取り戻した目印は的確にアタリ

を表現しはじめました。

しかし、ゴミが邪魔で良い場所はないかと辺りを見回すと、前方1キロ先にゴミの抜けたところを発見!

足早にそこまで行って落してみると一投目からギューンと目印を引き込んで40後半が釣れます。

気を良くしての二投目、絵に描いたような「ピッ、ピタ!」のアタリで先ほどよりサイズアップ♪

ワクワクしながらの三投目はハリスがなじんだところでビタ止まり!

アタリと確信してアワセを入れると「ズン!」と今までにない重量感でロッドが止まり、「デカイなぁ・・・」

と思った瞬間に重戦車の様なパワーでロッドを立てられず横へ横へと10メートルほど引きずられます。

その間は0.8号の細いハリスのことで頭が一杯になり弱気なやり取りで奴を止めることができません・・・

ようやく横走りが止まったかと思うと今度は沖に走り出し、ラインブレイクの不安を抱えたままの長い

長い攻防が続き、せめて相手の姿をひと目でも見たいと願うばかりでした・・・

やっとリールが巻けるほど相手も弱りはじめた頃、濁った海面からギラリと光った魚体は優に50㎝を

越えており召し取りたい気持ちが込み上げて来ますが、水面まで来ては何度も何度も締め込みが

あり気が抜けない状態が続きます。

そして、疑心暗鬼で時が止まったかの様な長過ぎるこの対決もいよいよクライマックスを迎え・・・

玉枠に収まりきらない横たわった大きな魚体を見ていると、達成感や喜びよりも終始弱気なやり取りを

強いられた自分に反省するばかりで、今回のメンタル面での弱さはあまり使わないラインへの信頼

の無さが起因しており、改めてライン強度把握の重要性を再認識させられました・・・

心で負けていたコイツとの対決は生涯忘れることのない場面になり、また、この釣りの愉しみや奥深さ

を教えてもらった現在進行形で変貌しいるこのフィールドに感謝したいと思います。。。

これからも “更なる一匹を求めて・・・”

2012062455