スーパーメタルトップ(SMT)
超弾性チタン合金素材をロッドの穂先に使用したDAIWA独自のテクノロジー。
カーボンでは到達できない細く、強く、しなやかな穂先は金属素材特有の振動増幅効果と
あいまって、次元の違う「目・手元感度」を釣り人へプレゼンします・・・
今回は驚愕の感度を誇る
“BJ SNIPER メタルチューンへチ F-300M” のおはなし・・・
今をさかのぼること6年前、DAIWAはBJシリーズとして初のヘチ竿を企画します。
そして、当時のプロジェクトメンバーによるプロトテストを重ねに重ね・・・
2011年春に “BJ SNIPER HECHI” として
“F&T-300MK・F” 及び “MS-270MK・F” の3タイプが登場!
が、しかし製品になったロッドを手にして喜ぶヒマもなく、すぐに次のスーパーメタルトップ搭載
マルチレングス機構をもったヘチ竿の企画が飛び込みます・・・
当時としては、2年連続で同ジャンルのロッドを登場させることは異例であり、正直戸惑いは
隠せませんでしたが・・・
先の “極覇光” の例からも、スーパーメタルトップの超高感度はへチ竿においてベストマッチ
だと考えており、またメーカーサイドからは売れなくても売れないと困るけどマニアックなエキスパート
向けのロッドでも良いとのお言葉をいただき、私的にも魅力的なロッドが登場するのでは!?
との期待が込み上げてきました。
さて、私は前々から「落し込み竿の様なスローアクションのヘチ竿」があれば、細いラインも
躊躇なく使え、食い込みも良く、バレも少なくやり取りも楽しめる竿になるのになぁ・・・
などと考えていたのですが、如何せんスローアクションはヘチ竿の生命線でもある「感度」を
殺してしまうという懸念がありました。
しかし、今回のスーパーメタルトップ採用の企画は感度面を見事に解決するものであり、念願
していたスローアクションのヘチ竿の実現に向け、さっそくメーカーへ詳細を提案、数ヵ月後に
2本のプロトロッドが手元に届きます・・・
従来、スーパーメタルトップ搭載のロッドは金属穂先の宿命である先重り感や先タレを解消
するため、#2以降のブランクに剛性をもたせたロッドに仕上げていたのですが・・・
今回のプロトロッドでは細くしなやかなブランクの先にピーンとスーパーメタルトップがついて
おり、今までにない感触のロッドに感動し、はやく魚を掛けたいという衝動に駆られます。
当時現在も私は毎日数時間でも竿を出せる環境にあり、実釣開始から垂直ケーソンにおいて
視覚・手元感度のチェックをメインに、時期的に助けられたこともあって50枚/週のペースで
1ヶ月半ほど魚を掛けまくり
潮のわずかな動向(周波数)が読み取れる感度←魚の気配を感じる感度!?を体験するにあたり、この
ロッドは釣り人側に大きなアドバンテージをあたえてくれるものと確信します。
そして、ガイドバランスやサイズ、リールシートの位置などを修正し
2回目のテスト期間へ入ります。
ここで特に印象に残ったのは、北港サンバシで実釣テストをした時のことです・・・
オーバーハングのため、目印をつけて釣りをしたのですが、前アタリで目印が動く同タイミング
で手元にもアタリが・・・
また目印に出ない前アタリでも手元にシグナルがあり、あらためてこのロッドの高感度を認識
するとともに、ハング奥に突っ込まれた場面でも魚を暴れさせず向きを変え誘導できるパワー
とトルクを持ち合わせたしなやかなブランクとあいまって、攻守にわたり実戦的にすばらしい
実力を実感するものでした。
あわたただしいテストも終了し、300枚を越える膨大なデータによる実釣レポートをメーカーへ
提出していよいよ商品化へ・・・
先駆けて、「ちぬ倶楽部」2012年4月号で “BJ SNIPER メタルチューンへチF-300M”
と名付けられたこのプロトロッドにより、1月下旬厳寒期のタフコンディションの中、久保渡船
の協力のもとに尼崎フェニックスでの実釣の模様を紹介!
そして、2012年3月にBJレッドをベースに
メタルチューンカラーウルトラマンカラー!?・笑をまとい商品として登場しました。
さてさて、今回は長々と “BJ SNIPER メタルチューンへチ F-300M” 誕生までの経緯を
書かせていただきましたが・・・
この年は寝てもさめてもこのロッドのコトばかり考え、夢中でテストを繰り返していたのは私に
とってとても良い思い出となっております。
「魚との対話を楽しむ」 をコンセプトに誕生したこのロッド!
皆様も一度使っていただければ病みつきになりますよ~
☆BJ SNIPER メタルチューンへチのワンポイントアドバス☆
超弾性チタン合金素材“スーパーメタルトップ”は低温下(3℃以下)では弾性が低下する特性をもっており、
そのような状況下では当然魚のバイトも弱く、ラッキーなことに!?食い込みの良い穂先になっているんですね~
でも・・・感度が落ちているのでは!?
ご安心ください!感度を復活させたい場合は穂先を海中へ・・・
当然、海水温の方が高いので弾性が復活!超高感度がよみがえります♪♪
さむ~い日の釣り方の例としては・・・
まずは弾性がなくなった食い込み良い穂先でボトムの釣りを展開!
そんでもって、魚が浮けば穂先を海中に突っ込んでビンビン感度の展開に早変わり!
ってな感じでございますwwww